広島でお薬卒業応援薬剤師をしております
ママ育 薬剤師の横田麻衣です。
今日もホームページに遊びに来ていただきまして ありがとうございます。
子育て 健康 食 ココロ・・ 心に思い浮かぶまま書き留めております。
少しでもあなたのお役に立てたらうれしいです。
自分の人生 子どもたちの人生 輝かせていきましょうね♪
今日は、栄養のお話をさせていただきますね。
テーマは、糖尿病です。
今や糖尿病は、予備軍を含めて2000万人。
みなさまの周りにも、糖尿病の方、何人かはいるのではないでしょうか?
最近では、私くらいの30代でも、2型糖尿病の人が処方箋を持って薬局にいらっしゃいます。
それどころか、小学生にまで糖尿病は広まりつつあり、米国では「小児2型糖尿病ガイドライン」
を発表する、そんな時代になってきてしまいました。
2型糖尿病というのは、遺伝的な糖尿病ではない、いわゆる生活習慣病の糖尿病です。
以前は、「成人病」と言われていた病気。
しかし、いまや小学生にまで広まってきており、ママとしても、医療人としてもなんとかしてい
かないといけないと危機感を持っております。
では、なぜ糖尿病が怖い病気なのでしょうか?
糖尿病というのは、ご存じの通り血糖値が高い(高血糖)状態。
この高血糖状態が、神経や血管を障害することで、しびれ、網膜症による失明、腎症による透析
などを余儀なくされる怖い病気です。
がんや脳出血、心筋梗塞などのリスクも2~3倍にまで高めます。
こんなに怖い病気であるにもかかわらず、最近は一般的になりすぎて、軽くみられすぎている感
も否めませんね。
一般的な経過
高血糖 0年 → → 3年 → → 5年 → → 8年 → → 10年
心筋梗塞・脳卒中 神経障害 網膜症 早期腎症 慢性腎症
しびれ むくみ 透析
高血糖が怖いのは、体中の臓器の働きを壊してしまうことにあります。
ですから血糖値を下げて、これらの合併症を少しでも遅らせることが、現代のお薬による治療にな
ります。
しかし、もう何十年も薬を飲んでいるのに糖尿病が治っていない、という方も多いですよね。
生活習慣病である糖尿病は、これまでの生活習慣によって引き起こされた病気ですから、生活習慣
を改めなければ、薬を飲んでも治らない、ということです。
では、糖尿病は治らない病気なのでしょうか?
決してそんなことはありません。
なぜなら分子整合栄養医学からみると
糖尿病は、飽食の時代の栄養失調 だからです。
この時代に栄養失調!? と思われる方も多いかと思いますが
現代の栄養失調の特徴は、糖質、たんぱく質、脂質はとりすぎていますが
ビタミン、ミネラルというそれをエネルギーに変えるために必要な物質が足りていないのです。

※「糖尿病は、栄養をとれば健康になる」著者 笠原友子 資料より転載
あなたが食べた糖質、脂質、たんぱく質を燃やしてエネルギーに変えるためには
それに見合うだけのビタミン&ミネラルが必要だということです。
解説) 上段 理想的な状態
とっている3大エネルギー源を燃やすのに必要なだけのビタミン&ミネラルがとれ
ているので、過不足なく燃えている状態。
中段 ビタミン&ミネラルが足りない状態
ビタミン&ミネラルが足りる分しか3大エネルギー源を燃やすことができないた
め、エネルギーに変えきれていない状態。
→ 余ったカロリーは肝臓で蓄えられますが、それでも多い分は、脂肪として
蓄えられます。
下段 3大エネルギー源を過剰にとりすぎている状態
ビタミン&ミネラル以上に3大エネルギー源をとっているので、こちらもカロリー
オーバー。
→ 余ったカロリーは肝臓で蓄えられますが、それでも多い分は、脂肪として
蓄えられます。
つまり、食べすぎ(下段)が肥満になるのはもちろんですが、ビタミン&ミネラル不足で
もカロリーオーバーになってしまうということですね。
つまり、糖尿病というのは、食べすぎて太っている人だけの問題ではなく、やせている人にでも起
こる状態なのです。
あなたのタイプがどちらかによって、食事指導は変わってくるということです。
カロリーをとりすぎている人は、食事のカロリーを制限すればいい訳ですが、
やせている人は、カロリーをとり過ぎているというよりは、ビタミン&ミネラルが足りていないこ
とによるカロリーのだぶつきがあるということになります。
「私、あまり食べていないのに、血糖値が下がらない」という方は、ビタミン&ミネラル不足タイ
プの糖尿病ということになります。
さて、あなたはどちらのタイプ?
カロリーとり過ぎタイプ
→ 食事のバランスを保ちながら、すべての食事を4分の1ほど減らしましょう。
ビタミン&ミネラル不足タイプ
→ ビタミン&ミネラルをしっかりとれる食材をもっととりましょう。
野菜 果物(糖分を気にしながら) 種実類 海藻類 小魚
食事を改善しても血糖値が下がらない場合は、サプリメントを利用しましょう。
これまで、糖尿病が治らなかった方も少し希望が見えてきましたね。
次回は、「糖尿病の人に とってほしいビタミン&ミネラルって?」をお届けします。